健康と美を作る女性ホルモン・エストロゲンの働きを徹底解明
更年期の症状には様々なものがありますが、場合によっては他の病気が原因で起こっていることもあります。間違えやすい病気を紹介しています。
安易に更年期と決めつけず、気になる症状があれば病院での診断を受けてみてください。どのような病気も、早期発見・早期治療が肝心です。
更年期では、保水力がなくなるため口の中も乾燥しがち。一方、糖尿病の場合も尿量が増えるため脱水症状になり口が乾燥してドライマウスのような症状が出てきます。
体重減少・全身倦怠感・感染症も引き起こしやすく、更年期と似た症状をきたすので気になる方は血糖値をきちんと調べるようにしましょう。
他にも糖尿病の症状としては、視力の低下、目のかすみ、口臭、体重の減少、傷が治りにくい、外陰部のかゆみなどがあるようです。
更年期では、自律神経の乱れなどによって高血圧になりやすく、血圧が不安定で変動しやすい状態になります。
放っておくと脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まるため注意が必要です。更年期による高血圧であれば、更年期を過ぎると落ち着いてくるのが特徴です。
メニエール病も更年期と同じような症状が出る病気です。かかりやすい年代としても、30~50代と重なるので更年期と間違えやすいのです。特に吐き気のある場合には病院での診断を受けたほうが良いようです。
更年期と症状がとても似ているので、「更年期だからそのうちよくなる」と放置されることが多いのが甲状腺機能障害です。
首が腫れたり、明らかに甲状腺が肥大している場合はわかりやすいのですが、見た目で判断しにくい場合は、血液検査で甲状腺のレセプター抗体・甲状腺ホルモン値を調べれば診断がつきます。
子宮がんや子宮筋腫、卵巣のう腫、卵巣がんなどの婦人科系の病気も更年期と間違えやすいです。不正出血や月経過多など、生理の異常がある時は子宮がんや子宮筋腫の可能性も考えられます。定期的に子宮がん検診などを受けておくと安心です。
更年期障害と症状が似ている病気はいくつかあるので、見逃さないようにしたいですね。それらの症状が更年期障害によって起こっていることがわかったら、症状の改善策としてエストロゲンを増やすのに必要な栄養素を摂取しましょう。
イソフラボンなどエストロゲンと同様の働きをする成分を摂取し、ホルモンバランスを整えること、免疫力を高める成分を摂ること、神経に働きかける成分を摂取し、体のバランスを整えることが大切です。