健康と美を作る女性ホルモン・エストロゲンの働きを徹底解明
閉経とともに女性ホルモン・エストロゲンの分泌量が低下すると、エストロゲンの働きによって保たれていた様々な機能が低下し始めます。
体に起こる変化や病気のリスクについて解説します。
更年期で閉経を迎えると、女性ホルモンであるエストロゲンの卵巣からの分泌はなくなってしまいます。
エストロゲンは卵巣以外でも様々な場所で作ることができるものですが、本当に微々たるもので、同年代の男性よりはるかに少なくなってしまいます。
これまでエストロゲンの恩恵を受けていた体への良い影響(骨粗しょう症予防や生活習慣病予防など)がなくなるため、高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病や、がん、認知症、骨粗しょう症などに気をつけてください。
特に骨粗しょう症は男性の3倍発症しやすいうえ、骨折などをすると寝たきりにつながり、様々な病気が進行したり認知障害の症状が出ることがあるので、注意しましょう。
そのほか、体の老化に伴い視力や聴力が衰えたり、筋力が低下したり、シミやシワがますます増えていくなど外見も老化を感じさせるものになっていきます。
こういったことばかりを書くとあまり良いイメージをもてないかもしれませんが、これまでの経験を元にした能力や、想像力、総合的な判断力は若い頃より断然この時期のほうが上。
豊富な人生経験とたっぷりある時間を生かして、新しいことを始めてみるのも良さそうです。
最近では、若い頃にできなかった旅行や資格などの夢を叶えたり、全く違う趣味の分野に踏み込んでみたり、新たな土地に引っ越して生活を始めるなど、第2の人生を謳歌する人が増えてきています。
老年期だからといって、家に引きこもっている必要はありません。むしろ、若々しく元気に過ごしたほうが自分も楽しいですし、周囲も安心しますよ。