健康と美を作る女性ホルモン・エストロゲンの働きを徹底解明
ここでは、自律神経失調症の原因や症状、改善策について詳しく解説しています。
エストロゲンが減少することで起こる更年期障害は、女性ホルモン・ストレス・性格の3つの要因が相互に関連し合って様々な症状を呈しますが、その中に自律神経の不調による症状が含まれます。
性周期を作っている源は脳幹部にあるのですが、自律神経調整の源と極めて近く、両者は密接に連動しているといわれています。
性周期が乱れると自律神経調整の乱れを引き起こす引き金にもなるため、更年期に自律神経失調症が起こりやすくなっているのです。
ただ、人によって症状の現れ方は個人差があります。交感神経亢進(緊張)症状が強い人もいれば、副交感神経抑制の症状が強く出る人もいます。
また、エストロゲンの減少だけでなく、ストレスや心配事、不安があると自律神経の調整に影響を及ぼします。
更年期世代の女性は、ストレス要因の多い時期(子供の独立や夫の定年、親の介護など)なので、こうした症状が出る機会が増えるともいえます。
自分の意識とは別に、顔のほてり・発汗・ドキドキなどが起こります。
イライラ、動悸、息切れ、不眠、頭痛、立ちくらみ、めまい、冷え性、肩こりなど
食欲不振、胃もたれ、便秘、下痢、無気力、集中力低下など
動悸や息切れなどの症状があったときに、リラックス効果のある対処法を紹介します。
まずはゆっくり深呼吸して動悸を鎮めましょう。息を吸うことよりも吐くことに長く時間をかけるように意識します。
リラックスするには腹式呼吸も効果的。辛いことや嫌なことがあって気分が落ち込んだとき、家事や仕事に追われて強いストレスを感じたときなどに行うのがおすすめです。
手首の横ジワの上、小指側のくぼんでいる部分にある「神門(しんもん)」というツボが、自律神経のバランスを整えるのに効果的とされています。
ゆっくり深呼吸し、息を吐きながら反対側の手の親指を差し込むようにぐーっと押します。
この他、食事面では鉄分やタウリンを意識して摂るようにすると効果があるようです。
ただし、あまりに症状が酷い場合は病院での治療を受けるのがおすすめ。自律神経調整薬・ホルモン補充療法・漢方薬・抗不安剤などを使った治療法があります。
エストロゲンの減少が、脳の視床下部の混乱を招いて自律神経失調症も招いてしまうとされています。そのためめまいや立ちくらみなどの不調が起きてしまうことも…。自律神経失調症対策のためにも、不足しているエストロゲンを増加させる必要があります。
エストロゲンと似た作用があるイソフラボンを補えば、ホルモンバランスが整います。また、自律神経失調症が起きているときは、免疫力の低下や自律神経の乱れも考えられます。
免疫力を高める成分や神経に働きかける成分も併せて摂取し、体に必要な栄養をを補い体内のバランスを整えましょう。