健康と美を作る女性ホルモン・エストロゲンの働きを徹底解明
女性ホルモン・エストロゲンは女性の体と心に大きな作用をもたらします。体の変化やかかりやすい病気なども紹介しています。
思春期とは「初潮が始まってから月経が安定するまで、8~9歳から17~18歳まで」と定義されており、だいたい小学校高学年~高校くらいまでを指します。
初めは、心も体も大人ではないけれど、全くの子供でもない思春期初期。
初潮を迎えるのとほぼ同時期に、女性ホルモンであるエストロゲンの生成が始まります。
思春期の月経周期や期間はまちまちで、一か月の間に何回も生理が来たり、そうかと思えば数か月も来なかったりと、卵巣の機能は未熟なのです。ですから、ホルモンバランスも上手に整えることができません。
子宮もまだ成熟していないため、生理痛も起きやすいようです。
また、この時期カルシウムの蓄積速度が最大になり、十分にカルシウムを摂取することで将来の骨粗しょう症予防をすることができるそうです。数十年後の未来はこの時期の食事にかかっているんですね。
続いて大人と子供が入り混じりせめぎ合う、思春期中期。
体が先に成長してしまうものの、まだ心は子供のままで成長が追い付かず、誰もが不安定な気分になる時期です。また、「私は何なのか」「どう生きたらいいのか」など自分に直面して心が大きく揺れ動き、悩みます。
最後は心と体が大人になったことを自覚していく、思春期後期。
この頃になると、心が体のバランスが取れ始め、精神的にも安定してきます。体の発達面でも卵巣や子宮が成熟しすることで、ホルモンバランスの切り替えもうまくいくようになり、月経周期の安定とともに生理痛も和らいできます。
ちなみに、女の子の方が精神的に大人と言われることがよくありますが、女子は10~16歳の間に成長するのに対し、男子は12~18歳と少し遅めに思春期が始まります。早めに発達が始まる分、大人になるのも早いんですね。