健康と美を作る女性ホルモン・エストロゲンの働きを徹底解明
ここでは、更年期障害の原因や症状などについて詳しく解説しています。更年期のセルフチェック項目も挙げてみたので参考にしてみてください。
更年期障害は、閉経によるホルモンバランスの乱れが主な原因となっています。
女性は45歳くらいになると卵巣の機能が衰えはじめます。その結果、卵巣から分泌されている女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少します。
すると脳は、盛んに卵胞刺激ホルモンを分泌してエストロゲンを分泌するように促すのですが、更年期を迎えた卵巣は十分な量のエストロゲンを分泌することはできません。それにより、エストロゲンの減少と卵胞刺激ホルモンの増加というホルモンバランスの乱れが起こり、自律神経失調症のような症状が身体・精神の両面に現れてくるのです。
更年期障害の症状には個人差があります。ほとんど気にならない程度の症状しかない人もいれば、日常生活も満足にできない症状の人もいます。具体的には次のような症状が起こります。
顔がのぼせる、顔がほてる、動悸、脈が早まる、汗が大量に出る、めまい、だるさ、肥満(太る)、痩せ、むくみ、冷え
腰痛、肩こり、手足がしびれる
不安、うつ、神経質、イライラする、睡眠障害(眠い)、意欲低下
不正出血、月経異常
食欲不振、吐き気、嘔吐
ホルモンバランスの乱れがきっかけで、骨粗しょう症・高血圧・脂質異常症・糖尿病など様々な病気を引き起こしがち。まずは、食生活の見直しを行いましょう。バランスの良い食生活を送ることで体調を整えます。
また、ビタミンミネラルなど不足しがちな栄養素の補給も改善への足掛かりとなります。
食生活の見直し以外にも、軽い運動、自分にあったリラックス方法を見つける、家族との会話をする機会を増やす、なども有効と言われています。
また、更年期を迎える前に相性の合う医師・病院(婦人科など)を見つけておくと安心です。体調に違和感があれば相談できるように準備しておくことも大切です。
更年期障害になった時は、一人で悩まず、家族や友人など周囲の人達の力を借りて乗り切るようにしましょう。
簡単なチェックシートはネットでもいくつかあるのですが、ここで一例をご紹介しておきます。
数が多いほど、更年期障害である可能性が高いとされています
0~3個
体の冷えに注意し、ストレスをためない生活を心がけましょう
4~6個
食生活や睡眠時間に注意。お薬なども上手に活用すると◎
7~8個
薬を飲むなど長期的な治療が必要な場合も。医師の診察を受けるようおすすめします。
9個以上
要注意。他の病気の恐れもあるので、まずは医師の診察を受けましょう。
更年期にさしかかる40代から50代には、実際にどのような変化が起きているかも知っておきましょう。
40代になると卵巣に中にある卵胞の数が減少します。月経が13歳で始まったとしたら、40歳になったら27年。それだけ長く付き合ってきた月経は、卵胞が少なくなるにつれて、月経の量も減少してしまいます。
その状態がしばらく続き、50歳ごろになると卵胞がほとんど作られなくなり、最終的には月経がなくなります。これが閉経ですね。閉経となれば、卵胞が作られない=女性ホルモンがうまく分泌されない…といったことになります。エストロゲンが分泌される必要もなくなり、子宮や卵巣といった妊娠に必要な機能も小さくなっていく、という変化が体の中では起きています。
エストロゲンが減少してしまうのは、年齢を重ねてしまえば仕方がないことではありますが、急激なエストロゲンの減少によって、体調にも変化が現れてしまいます。そのため、様々な体の不調が出てきてしまうことでしょう。
そこでエストロゲンを増やす方法として、ホルモンバランスを整えることは大切ですが、同時に免疫力を高める成分や、神経に働きかける成分も摂取しましょう。体に必要な栄養素をバランス良く摂取することで、エストロゲンを増やすのに欠かせません。