健康と美を作る女性ホルモン・エストロゲンの働きを徹底解明
このカテゴリでは、エストロゲンと関係が深いとされている病気についてご紹介していきます。
ホルモンは「生体内情報物質」とも言われており、ごくわずかな量で身体の正常な働きを支えてくれています。
女性ホルモンの1種であるエストロゲン(卵胞ホルモン)は、女性らしい体作りをしたり、毎月の生理や排卵をコントロールしているホルモンとして知られていますが、その他の臓器の健康にも深く関わっています。
エストロゲンの欠乏は様々な臓器に及び、骨量の減少、中性脂肪やコレステロールが増加する高脂血症(脂質異常症)のほか、動脈硬化、糖尿病、高血圧などの生活習慣病にかかりやすくなるといわれています。
若い世代の女性が、男性よりも生活習慣病にかかりにくいのは、実はエストロゲンに守られているからなのです。
閉経後はその恩恵を受けられなくなってしまうので、女性も病気にかからないように用心しておく必要があります。
特に、閉経後は更年期特有の様々な体の不調が出てきますから、その他の病気にかかっていても気付きにくくなっているので要注意。
「更年期だと思ったら実は別の病気だった」という方も少なくないようです。
ここでは、更年期の陰になって見落としがちな病気をリストアップしてみたので、是非一度は目を通しておいて下さい。
閉経後、このカテゴリでご紹介している病気の症状に当てはまるものがある方は、念の為病院での診察を受けることをおすすめいたします。
また、定期的に健康診断を受け、自身の体の状態を把握しておくことも病気の予防には大変有効です。
更年期障害はエストロゲンが減少して起こる、最も一般的な症状ですね。多くの人が悩まされることになります。更年期障害を緩和させるためには、エストロゲンが必要不可欠です。
エストロゲンの働きが弱まると、骨を作る細胞の働きも弱まります。そのため骨がスカスカに。骨は体を丈夫に保つために必要なので、エストロゲンを補って骨を作る細胞も正常になるよう、働きかけましょう。
生理不順は40代から始まり、そのまま閉経へとつながっていきます。本来の働きをしなくなってしまった女性ホルモンの影響をしっかりと見直し、生理不順による不調を乗り越えたいですね。
月経の前になると起こる不調がPMSです。女性ホルモンのバランスが乱れると起こりやすく、若い女性はもちろんですが更年期にさしかかった女性もよく感じる症状ですね。エストロゲンをしっかりと安定させて症状を緩和させましょう。
エストロゲンの減少はアレルギーの原因となります。エストロゲンの減少で肌のバリア機能も低下、それがアレルギー症状のきっかけとなってしまうでしょう。更年期に起こるアレルギー症状対策にエストロゲンが必要です。
エストロゲンの減少が関連
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自律神経失調症になると、イライラしたり気分が落ち込んだりといったうつに似た症状も起こります。エストロゲンの減少によって脳の視床下部が混乱を起こし、それが自律神経失調症につながるといわれているため、女性ホルモンを十分に補ってあげる必要があるでしょう。
エストロゲンの減少が関連
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閉経後に起こりやすい甲状腺機能異常の症状。エストロゲンと甲状腺ホルモンはとても密接な関係があります。エストロゲンが甲状腺ホルモンのバランスを崩してしまうため、エストロゲンの量を調整しなくてはいけません。
エストロゲンの減少が関連
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子宮筋腫を大きくしてしまうのはエストロゲンだといわれています。ただし、エストロゲンだけではなく、生活習慣や食生活も大きく関係しているでしょう。成長していくと重大な症状になりやすい子宮筋腫、しっかりと予防したいですね。
子宮がんには子宮体がんと子宮頸がんがあります。どちらの出血が症状の特徴ですね。そのうちエストロゲンが影響しているのは、子宮体がんです。エストロゲン以外にも原因があるため、女性は気を付けなくてはいけません。
乳がんはがんの中でも多くの人がかかりやすいがん、といわれています。エストロゲンが増えることが主な原因ではありますが、閉経後であっても、従来とは違う形でエストロゲンが作られるようになるため、気を付けなくてはいけません。