更年期の悩みを解消 エストロゲンを増やすには?
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2つのホルモン・エストロゲンとプロゲステロン

女性が妊娠・出産できるのは、卵胞ホルモン・エストロゲンと黄体ホルモン・プロゲステロンという働きが異なる2つの女性ホルモンの効果によるものです。これらのホルモンについて解説します。

女性に欠かせないエストロゲンとプロゲステロンの働きと効果

それぞれ異なる働きをするので、一定の周期でそれぞれの分泌量のバランスを変化させながら女性の心と体に作用しています。

エストロゲン

女性らしい体を作るホルモンで、妊娠に備えて子宮内膜を厚くする働きを持ちます。基礎体温を下げる働きのほか、自律神経や感情、骨や皮膚、脳の動きにも大きく関わってくるなど、400以上機能を持つ大切なホルモンです。

主に生理後~排卵前にかけて多く分泌され、この時期は体も心も安定するので調子が良いです。

エストロゲンのメリット

肌や髪を美しく保つ
美容に深く関係しているホルモンでもあり、コラーゲンやヒアルロン酸などの生成を促進してくれます。お肌のハリや髪の毛のツヤなどを保つためにも欠かせない成分なので、女性らしい美しさを作ってくれます。

ダイエット効果を高める
エストロゲンは、食欲を抑え、さらに脂肪の代謝を促進してくれます。エストロゲンの分泌量が多い生理後から排卵前までは、ダイエットの効果が現れやすい期間ですので、力を入れて取り組みましょう。

エストロゲンのデメリット

がんの発症リスクが高まる
国民病ともいわれているがんですが、エストロゲンが多くなりすぎると発症リスクが高まると言われています。

参照元: カラダのキモチ(https://www.d-healthcare.co.jp/kimochi-column/son-dr-pregnant20171214/)

プロゲステロン

妊娠を助けるホルモンで、受精卵を子宮内膜に着床しやすくします。基礎体温を上げたり、体の水分を保持したり食欲を増進させる効果があります。もし妊娠した場合は、妊娠を継続させるのに必要不可欠です。

排卵後~次の生理にかけて分泌され、体の不調やむくみ、精神的に不安定になったりお肌の調子が悪くなることもあります。

プロゲステロンのメリット

エストロゲンの負のリスクを抑える
エストロゲンが増えすぎることによって起きてしまう負のリスクを抑えてくれるのが、プロゲステロンです。プロゲステロンはエストロゲンにとって欠かせない存在であることがわかりますね。

プロゲステロンのデメリット

イライラしやすくなる
プロゲステロンが多いと、精神面に大きな影響が出てしまいます。生理前にイライラしやすくなるのは、そのせいですね。気持ちが不安定になりやすくなります。

メラニンの産生量が増える
シミの原因となるメラニンを産生する量が増えてしまうため、シミができやすくなります。

参照元: マイナビウーマン子育て(http://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/77)

エストロゲンとプロゲステロン、バランスが大事

エストロゲンとプロゲステロンの2つのホルモンがきちんと働くことで生理が起こり、妊娠・出産への準備を整えているのです。

エスロトロゲンとプロゲステロンは、それぞれ異なる女性ホルモンではありますが、非常に深い関係があります。それぞれが増えたり減ったりする時期が正常に巡ってくることで、女性らしいリズムが保てます。

どちらか一方だけが増えすぎたり、減りすぎたしりないように、ちょうど良いバランスを保つようにしていきましょう。

エストロゲンは3種類

エストロゲンには「エストロン(E1)」「エストラジオール(E2)」「エストリオール(E3)」の3種類があり、それぞれ性質が異なります。

エストロン(E1)

卵巣や副腎、肝臓、脂肪組織で作られるもので、閉経前は卵巣でエストラジオール(E2)に変換されます。閉経後はこの成分が主要なエストロゲンになりますが、増えすぎると乳腺や子宮の組織を刺激してしまい、乳がんや子宮がんのリスクが高くなるといわれています。

エストラジオール(E2)

閉経前に卵巣で作られる主要なエストロゲンです。もっともエストロゲンとしての効果が高いのですが、閉経後は量が減少してしまいます。

また、子宮や卵巣の手術を受けると分泌量が下がる傾向があるので、術後に体調不良が続く方はホルモンバランスを確かめてみてください。

病院でエストロゲンの量を測定するときは一般的にエストラジオールを調べており、だいたいの目安は以下の値です(情報掲載サイトによって数値が異なるので、検査の際は検査キットの説明に従ってください)。
なお、妊娠中は通常の20倍以上の値が出ます。

  • 卵胞期10 ~ 200pg/ml(ピコグラム バー ミリリットル)
  • 排卵期103 ~ 366pg/ml
  • 黄体期14~ 225pg/ml
  • 閉経後18pg/ml以下

基準値より低いと無月経や卵胞発育不全・黄体機能不全による不妊、更年期障害などが起こる可能性が高くなります。

エストロゲン不足と診断された場合は、豆腐や納豆などの大豆製品を食べましょう。大豆製品に多量に含まれているイソフラボンはエストロゲンと似た作用を持っているので、毎日摂取していればエストロゲンと一緒に女性ホルモンとして働く成分を増やすことができ、体の調子が良くなります。

エストリオール(E3)

上記2つの成分、エストロン(E1)とエストラジオール(E2)を肝臓で変換し、作られるのがエストリオールです。乳腺や子宮に対する刺激が弱いので、乳がんや子宮がんを誘発しないどころか、これらのがんから体を守ってくれる働きがあります。

エストロゲンを増やす成分とは

エストロゲンが豊富な人は異性から見て魅力的な人

  • 女性らしく可愛らしい顔つきである
  • 脂肪が多め。女性らしい曲線的な体つき。バストや腰回りや太股がふっくらとしている
  • 穏やかで従順な性格。素直に感情を表現し、合理的思考は苦手
  • 髪が豊かでツヤがある。体毛は普通

エストロゲンが十分に出ている人は外見にも内面にも女性らしさが溢れ、男性が本能的に好むような魅力的な女性が多いのが特徴です。

“恋をすると女性は美しくなる”と言いますが、恋愛をしているときはエストロゲンがたくさん分泌されています。すると、肌の水分量や皮脂量のバランスが良くなったり、気持ちが上向きになって活き活きとするのです。これが、恋愛で女性がキレイになるメカニズムです。

美しさと健康をキープしていくためには、“体内のエストロゲン量が不足なく出ていること”が重要なキーポイントを握っているといっても過言ではないのです。

気をつけたいエストロゲンの困った効果

エストロゲンは女性にとって欠かすことのできない大切なホルモンなんですが、実は困った効果をもたらします。それは「彼に一途になりすぎてしまい、周りが見えなくなる」こと。

恋は盲目と言いますが、まさにそういった作用を引き起こしてしまうんですね。別れた後に「なんであんな人と付き合ってたんだろう」と冷静になるのも、エストロゲンの効果なんだそうです。

しかしどんなに恋多き女性も、30歳を過ぎた頃からエストロゲンの分泌量が徐々に減ってくるのでこういう失敗は減ってきます。

一番注意すべきは、エストロゲンが分泌のピークを迎える20歳前後。24時間彼のことを考えてしまうだけならまだ良いですが、彼の悪い部分すら見えなくなってしまう傾向が強いので、周囲の意見をよく聞いて本当にその選択が正しいのか判断してください。

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