健康と美を作る女性ホルモン・エストロゲンの働きを徹底解明
女性は、エストロゲンが分泌される量によって、心と体のバランスに大きな変化があります。人生のそれぞれの時期において受ける女性ホルモンの影響や、かかりやすい病気などを紹介しています。
18~19歳から44~45歳ぐらいまで、「女性として一番輝ける時期」が成熟期です。
女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が順調になり、25~38日間の月経周期に落ち着きます。
今まで不安定だった精神面も体の成長に追いついて均衡が取れるため、心も体も安定した時期になります。
特に成熟期の前半は体力もあるので、仕事や遊び、恋愛など、人生をパワフルに楽しむことができます。
多少は無理をしても若さでカバーできますが、モデルのような体型を目指した無茶なダイエットや、仕事もプライベートも常に完璧を貫く、など無理を続けているとホルモンバランスが崩れてしまいます。
今現在問題がなくても、年齢を重ねたときにツケが回って体調不良などの原因になることがありますから、適度な休息は忘れないようにしましょう。
この成熟期は妊娠や出産にも最適。自身の体の中で子供を育てて産むことは、他のどんなことにも変えがたい出来事になるでしょう。
思春期から子宮内膜症などで生理が重く辛かった方も、妊娠することで治る場合が多いですから、主治医に相談してみてください。
一方成熟期後半は、会社では責任ある仕事を任されるようになったり、仕事と子育ての両立など、何かと慌ただしくも充実している時期です。
ただし、女性としての機能は40代前半頃から徐々に低下しだし、お肌にシミ・シワができてきたり、髪から艶やかさが消え白髪が目立つようになってきます。
今までは女性ホルモン・エストロゲンが様々な病気から体を守ってくれていましたが、成熟期後半に入るとエストロゲンの分泌量が徐々に減り出し、乳がんや子宮がん、子宮筋腫、肥満、糖尿病などの生活習慣病へのリスクがどんどん上がっていきます。
定期的な健康診断やがん検診などを受け、自分の体の状態を気にかけるようにしてください。
一般的には、子宮頸がんの検診は20歳から、乳がんの検診は40歳から各5年ごとに無料で受けられるクーポンが国から配られますので、是非利用しましょう。
妊娠・出産時