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甲状腺機能異常

ここでは、エストロゲンが関係している甲状腺機能異常について解説します。

エストロゲンもかかわっている、甲状腺機能障害の原因

女性は、閉経後に甲状腺機能低下症を発症しやすくなるといわれています。これは、女性ホルモンのエストロゲンが甲状腺ホルモンと密接に関係していることに原因があると考えられています。

甲状腺ホルモンとエストロゲンは、どちらも細胞の受容体がタンパク質(体内でタンパク質にくっついて存在している)です。タンパク質にくっついた状態の甲状腺ホルモンは、甲状腺ホルモンとして働くことはできず、タンパク質とくっついていない一部の甲状腺ホルモンが体内で力を発揮しています。

体内のエストロゲンの量が増加すると、甲状腺ホルモンとくっつくはずだったタンパク質がエストロゲンとくっついてしまうので、体内で働く甲状腺ホルモン量のバランスが崩れてしまいます。

ここで疑問なのは、閉経後なのになぜエストロゲンが増えるのか?ということですが、閉経後は卵巣で女性ホルモン(エストロゲン)が作られなくなる代わりに、男性ホルモンをエストロゲンに作り変えて補おうという作用が働くため、エストロゲン優勢の状態になってしまうことがあるためです。

エストロゲン優勢の状態になると、甲状腺ホルモンの機能低下を引き起こしてしまう可能性が高くなるようです。

甲状腺機能障害の症状

甲状腺機能は動きが悪くなる場合と動きが活発になりすぎる場合があり、ほぼ真逆の症状が現れます。

甲状腺機能低下症

橋本病に代表される病気。甲状腺ホルモンが低下し、寒がり、低体温、むくみ、除脈、疲れやすい、便秘などの症状に加え、月経周期が長く稀発月経や無月経が起こります。また、更年期障害と間違われることが多い病気でもあります。

橋本病

橋本病は、自己抗体が甲状腺を破壊してホルモンの量が減る病気です。40~60代に多く、男女比は1対20~30ほどと女性の割合が多くなります。疲れやすい、元気が出ないなど更年期障害やうつ病と症状が似ていますが、汗をかかないのが橋本病の特徴です。バセドウ病と同じく命に関わる病気ではありません。診断には血液検査や超音波検査などが行われます。治療では、甲状腺ホルモンを補うために薬を服用するのが主流です。

甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンが増加し、暑がり、汗かき、やせ、動悸、眼球突出、頻脈、下痢などの症状が起こります。月経周期は短く、頻発月経や不正出血が起こります。比較的若い女性に多い病気です。代表的なのはバセドウ病、甲状腺炎、プランマー病など。

パセドウ病

バセドウ病は、甲状腺にできる自己抗体が常に刺激されて、ホルモンが大量に分泌される病気です。発症は20~40代が中心で、女性患者が男性患者よりも5倍多いのが特徴。いつも運動しているような状態で、心臓に負担がかかりやすくなります。診断は血液検査が基本。命に関わる病気ではなく、治療ではホルモンの合成や生産を抑える薬を服用するのが主流です。場合によっては、手術や放射性ヨウ素の入ったカプセルを飲む「放射性ヨウ素内用療法」を行う場合もあります。

代表的な治療法

甲状腺機能低下症の場合の治療法は、甲状腺ホルモンの補充療法になります。甲状腺ホルモン製剤チラージンの内服を行います。

甲状腺機能亢進症の場合の治療法は、抗甲状腺剤のチウラジル・メルカゾールの内服になります。

チラーヂンの効果

甲状腺ホルモン製剤であるチラーヂンは、服用することで不足した甲状腺ホルモンを補充する薬です。服用は1日1回で、少ない量からスタートし、定期的に血液検査を行いながら少しずつ服用する量を増やします。人によって飲む量が異なるので、医師と相談して飲む量を決めましょう。飲み始めてもすぐに効果はあらわれず、安定した効果を得られるまでに時間がかかりますが、用法・用量を守って薬を飲むと、甲状腺ホルモンの量がしっかりコントロールできます。

チラーヂンの副作用

チラーヂンは、副作用の少ない治療薬です。薬を飲みやすくするためのコーティング剤に伴うアレルギーは考えられますが、それも多くありません。ただし、誤ってチラーヂンを多く飲み続けると、甲状腺機能亢進症の症状が出る場合があります。

副作用としてよく疑われるのが、外国から輸入された「やせ薬」の成分にチラーヂンが入っていて、知らないうちに過剰摂取してしまうこと。甲状腺ホルモンが増えると代謝が上がって痩せる効果があるので、海外のやせ薬に含まれている場合があります。やせ薬を飲み過ぎた結果、それが原因で不整脈が起こり死亡するケースがあるため注意が必要です。

チウラジールやメルカゾールの効果

チウラジールやメルカゾールは、甲状腺ホルモンの過剰分泌や過剰合成によって起こる甲状腺機能亢進症の治療薬です。甲状腺ホルモンの合成を抑えて、血液中の甲状腺ホルモン濃度を正常な値に戻します。メルカゾールは1錠5mg、チウラジールは1錠50mgと薬の分量が10倍変わりますが、1錠の効き目はチウラジールのほうがメルカゾールよりも弱いのが特徴です。効果があらわれるまでに、早い方で2~3週間、重症の方では2か月ほどかかります。

チウラジールやメルカゾールの副作用

抗甲状腺薬は、比較的副作用の多い薬です。服用を開始してから2~3か月以内に、白血球の減少や貧血、肝炎などの症状が出ることがほとんどです。長期間の服用による副作用は、チウラジールによる血管炎を除くとほぼありません。服用を始めてから2~3か月間は、定期的に副作用が出ていないか確認するために血液検査を受けてください。

メルカゾールからチウラジールに変更したときやその逆の場合も、改めて変更後から2~3か月間は副作用のチェックを受けましょう。病気が治まって長期間服用を止めていたものの、再発のために服用を再開した場合は、以前と同じ薬でも副作用が出ていないかのチェックが必要です。

甲状腺機能異常を予防するために必要な成分とは?

甲状腺機能異常の予防に効果的な栄養素は、ビタミンB1・B2・B6・ナイアシンなどのビタミンB群やミネラルなどです。主食に玄米や分づき米、全粒粉で作ったパンや麺類、そばを摂るとビタミンB群を効率よく補給できます。ミネラルの摂取は大豆がおすすめです。

甲状腺機能低下症には、ヨードを豊富に含む海藻類や昆布、寒天といった食品を摂るといいでしょう。ただし、ヨードの過剰摂取によって低下症が起こる場合があるため、摂取法は医療機関の指示に従ってください。

甲状腺を正常化させる成分として亜鉛があげられます。細胞の生成や体内の酵素を構成する成分としても重要なのでしっかり摂りましょう。亜鉛は、牡蠣や魚介類、アーモンド、納豆などに多く含まれています。代謝を促して体を活性化させるために、生姜やにんにく、山椒、ニラを摂るのもおすすめです。

甲状腺機能異常は、女性が気を付けなくてはいけない症状です。エストロゲンを増加させると、甲状腺機能異常も予防しやすくなります。

甲状腺機能異常を予防するために控えたい食品は

菜の花や京菜、青梗菜、白菜、かぶ、大根などのアブラナ科の野菜には、ゴイトロゲンという抗甲状腺物質が含まれているので食べ過ぎには気をつけてください。また、食品添加物に多く含まれている化学物質をできるだけ避ける食生活を心がけましょう。アルコールやカフェイン飲料、白砂糖もできるだけ控えるとよいですね。

エストロゲンを増やすために

エストロゲンを増やす成分として注目したいのがイソフラボンやエクオールなどのホルモンバランスを整える成分です。その他、免疫力アップに役立つ米ぬか多糖体やローヤルゼリー、自律神経に働きかけるギャバなども併せて摂ると良いでしょう。何か1つの成分に偏るのではなく、バランス良く摂取することで、効率よくエストロゲンを増やせるでしょう。

普段の食事でバランス良くこれらの成分を1日に必要な量を摂るのは難しいため、サプリの活用がおすすめです。

エストロゲンを増やすために、ホルモンバランスを整える成分だけでなく、免疫力アップに役立つ成分、自律神経に働きかける成分も入っているかどうかもチェックしましょう。バランス良く体に必要な成分が摂れるサプリがおすすめです。

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