健康と美を作る女性ホルモン・エストロゲンの働きを徹底解明
「髪は女の命」といいますが、エストロゲンには髪を美しくする働きがあります。
女性ホルモンのエストロゲンがあるからこそ、女性の髪は男性に比べてハリ・ツヤがよく、美しい状態を保つことができます。
髪の毛はたんぱく質で構成されており、システインとメチオニンというアミノ酸でできています。また、ビタミンCやコラーゲンは細胞同士をつなぐ成分として介在しています。
一方、女性ホルモン・エストロゲンはコラーゲンの生成を促す働きがあり、毛髪細胞にコラーゲンが豊富であればあるほど、太くハリ・ツヤがしっかりとした髪が生えてくるのです。
そのため、加齢により女性ホルモンの分泌が減ってくる更年期以降は髪が細くなり、同時にハリやツヤも失われてしまうのです。
また、出産後にも抜け毛が増えるという話がありますが、これも妊娠中に増加していたエストロゲンが産後一気に減少してしまうためです。
更年期などで女性ホルモンが減少してしまうと、女性にも元々備わっている男性ホルモン・テストステロンの効果が相対的に目立ってきてしまうことがあります。
今まではムダ毛も少なく、髪にはツヤがある女性らしい状態だったのが、髪が弱ってくるほかにも体毛が濃くなったり、ヒゲが生えてくるケースも!
この時期は女性らしさがどんどん失われていき、ショックを受ける人は非常に多いとのことです。
また、女性でも男性ホルモンの影響によりAGA(男性型脱毛症)を発症してしまう方もいます。
対策としては、やはり女性ホルモンを減らさないよう努力すること。
植物性エストロゲン(大豆製品、ざくろ、マカなど)を積極的に摂取し、体の中で急激に減るエストロゲンを外側から補ってあげてください。
女性用の育毛剤なども売られていますが、頭皮に直接働きかけるよりエストロゲンを増やしたほうが効果が期待できるのではないでしょうか。
普段の生活も、体を冷やさない、規則正しい生活をする、タバコを吸わないなど、女性ホルモンに気を配ることでホルモンバランスを正しく維持し、髪の悩みが少ない更年期・老年期を迎えましょう。
髪を艶やかに保つために、エストロゲンを必要以上に減らさないことが大切です。そのためにも、下記の3つのバランスを整えましょう。
ホルモンバランスというのは、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンのこと。2つは減ったり増えたりを繰り返し、ベストなバランスを保ち続けている状態が理想です。どちらかが増えすぎてもダメですし、減りすぎても不調を招きます。エストロゲンを増やすために、ホルモンバランスを整える成分を摂取するよう意識してみましょう。
免疫力が高いと、病気に負けず元気に過ごせるようになります。エストロゲンが減っている時でも、免疫力を高めて健康的に過ごしていれば、自然と分泌量は増加していくでしょう。また、免疫力を高めるためにする行動も、エストロゲンを増やすために大事なことばかりです。免疫力を高める成分を摂取するように心がけましょう。
自律神経を整えることも、エストロゲンを増やすためには大切なことです。特に、神経に対して働きかけて、ストレスを抑制する作用があるギャバは、ストレス社会に生きる現代人には欠かせない成分といえるでしょう。